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原著
文献概要
Ⅰ.緒言
膀胱憩室内に原発する腫瘍は,比較的稀なこと,診断の難しいこと,予後が悪いこと等注意すべき点が多く,膀胱憩室の合併症の中で,重要な疾患であると考えられる。
膀胱憩室腫瘍の報告は,欧米において,Willia-ms1)の肉腫剖検例(1883),Young2)の臨床例(1909)にはじまり,諸家の報告が相次いでおり,臨床統計的集録ならびに検討は,Abeshouse等3)の93例の集計(1943),Boylan4)等のMayo clinicにおける54年間25例の検討(1951),Knappenberger等5)の18例の検討(1960)等が行なわれている。
膀胱憩室内に原発する腫瘍は,比較的稀なこと,診断の難しいこと,予後が悪いこと等注意すべき点が多く,膀胱憩室の合併症の中で,重要な疾患であると考えられる。
膀胱憩室腫瘍の報告は,欧米において,Willia-ms1)の肉腫剖検例(1883),Young2)の臨床例(1909)にはじまり,諸家の報告が相次いでおり,臨床統計的集録ならびに検討は,Abeshouse等3)の93例の集計(1943),Boylan4)等のMayo clinicにおける54年間25例の検討(1951),Knappenberger等5)の18例の検討(1960)等が行なわれている。
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