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20歳台以下の上皮性膀胱腫瘍
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ページ範囲:P.732 - P.732
文献購入ページに移動先ず性別については40例中男子36例,女子4例で圧倒的に男性に多く9:1。最年少者は6歳である。臨床症状としては血尿が最も多く35例が肉眼的血尿を呈し2例が顕微鏡的な血尿を示した。初期症状として排尿困難と頻尿を示したものは膀胱炎・前立腺炎と誤診される。若年者で(14歳以上)1日1箱半の喫煙をしていた者は18例で喫煙歴は症状発現の2ないし5年となつている。腫瘍は左・右の側壁にそれぞれ15例見られ,頚部に4例,後壁に2例で,1例のみ多発性であつた。腫瘍型について見ると38例は移行上皮癌であり,2例は扁平上皮癌と腺癌の各1例であつた。
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