文献詳細
原著
文献概要
緒言
陰茎結核性潰瘍はPAS,INAH,SMなどの抗結核剤の発達にともなつて,近年非常にまれな疾患となつてきた。われわれは最近興味ある陰茎結核の2症例すなわち両側鼠径リンパ節の腫脹をともない臨床上陰茎癌を思わせた陰茎結核性潰瘍と,尿道周囲膿瘍切除後,組織診にて結核性と判明し,上部尿路とくに左腎に結核性変化をみた症例を経験したので,この症例を報告するとともに自験例を中心に文献的考察を加える。
陰茎結核性潰瘍はPAS,INAH,SMなどの抗結核剤の発達にともなつて,近年非常にまれな疾患となつてきた。われわれは最近興味ある陰茎結核の2症例すなわち両側鼠径リンパ節の腫脹をともない臨床上陰茎癌を思わせた陰茎結核性潰瘍と,尿道周囲膿瘍切除後,組織診にて結核性と判明し,上部尿路とくに左腎に結核性変化をみた症例を経験したので,この症例を報告するとともに自験例を中心に文献的考察を加える。
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