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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科24巻11号

1970年11月発行

パネルディスカッション 副腎外科における最近の進歩と問題点・2

討論

副腎外科の最近の進歩と問題点

著者: 高安久雄1 真崎善二郎2 渡辺泱3 佐藤昭太郎4 阿曽佳郎5

所属機関: 1東京大学 2九州大学泌尿器科 3東北大学泌尿器科 4新潟大学 5東京大学泌尿器科

ページ範囲:P.1004 - P.1018

文献概要

 高安(司会) ありがとうございました。これからいよいよ御討論願うわけであります。本日はいろいろな内分泌学的測定法というようなことには触れませんで,副腎外科という立場から,御議論願うわけですが,その前に私がちよつと現時点での診断のcriteriaをまとめてありますので,ここにおみせいたします。こういう点でなにか御議論がありましたらしていただくという意味ですが,第1表はCushing症候群診断についての標準的なことですが,問題はその病因が副腎のadenomaか,carcinomaか,hyperplasiaか,pituitary tumorか,最近問題になつているectopic ACTH産生腫瘍であるか,この点がまだ触れられてないわけです。原発性アルドステロン症の診断についてはConnが3つのcriteriaを示しております。また稀な例外としてcongenitalのaldosteronismということをいつていますが(第2表),adrenocortical hyperplasiaによるprimary aldostero-nismというようなものも稀なものですが報告があり,primary aldosteronismをどういうふうに定義づけるかというところにもまた問題があります。第3表に示しましたように,pheochromocytomaの診断につきましては,最近あまり特別な変化はないと思われます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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