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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科24巻12号

1970年12月発行

綜説

膀胱腫瘍の化学療法

著者: 川井博1 小川秀弥1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1093 - P.1099

文献概要

緒言
 膀胱腫瘍に対する化学療法は腫瘍の消失,縮小,あるいは再発防止を目的として行なわれているが,さらに理想的には転移巣に対しても有効であることが望まれる。したがつて本療法は本来全身的治療である。しかしながら現在用いられている抗腫瘍剤はその治療効果に比して副作用が強いので,局所的治療としての種々の投与方法が考案されている。すなわら,静脈内注射,動脈内注射,局所注射あるいは膀胱内注入法などが行なわれ,ある程度の治療効果が報告されている。ここに今まで報告された成績を文献的に通覧すると共に膀胱内注入療法の効果と適応を中心に述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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