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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科24巻12号

1970年12月発行

原著

Parapelvic Cystの1例

著者: 遠藤忠雄1 西村泰司1 川井博1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1121 - P.1127

文献概要

緒言
 Parapelvic cystは腎洞部に存在し,腎盂,腎杯と密接な関係を有している。この嚢胞は比較的稀な疾患で,全腎嚢胞の約0.5%と言われている1)。またその大きさが小さいものが多く,痛みや,血尿などの自覚症状を欠く例が多いので,臨床例の報告が稀である。したがつて早期に,また他の疾患との鑑別診断が重要でかつ興味のあるところである。本症は,その成因について種々の説があるために,本疾患名に対する同義語が多く,Parapelviccyst, peripelvic cyst, peripelvic lymphatic cyst,pyelolymphatic cyst, parapyelitic cyst, etc.の名称で呼ばれている。われわれは,本疾患の1例を経験したのでここに報告し,併せて内外の文献的考察を行なつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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