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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科24巻12号

1970年12月発行

文献概要

見聞記

アメリカのレジデント(3)—スエーデンとの比較

著者: 岡田清己12

所属機関: 1 2Flower and Fifth Ave.Hospitals

ページ範囲:P.1151 - P.1153

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 すでに前2回でアメリカのレジデント制度の長所短所,およびレジデントの生活程度について述べてみた。ここではもう一度アメリカのレジデントをスエーデンのそれと比較しつつ書いてみたい。昨年,1969年6月国際腎臓学会がスエーデン・ストックホルムにおいて行なわれ,たまたまこの学会に参加する機会を得た。学会終了時にカロリンスカ・インスティテュートを訪れてみた。ここはスエーデンのみならず全世界にその名を知られた研究所であり,ヨーロッパ,アメリカ,日本からも少数ではあるが留学生を送り込んでいる。またこの研究所から巣立つていつた多くの研究者はアメリカで多方面に活躍していることは周知のことと思う。実は,カロリンスカ・インスティテュートは基礎医学が主であつて,付属病院の方は期待できるものもないであろうが,せつかくストックホルムに来たのだからちよつと立寄つてみたのである。ところが大きさだけでいけば今まで見た日本,アメリカのどの病院よりも大きく,東大病院の2倍にはなると思つた。泌尿器科主任のDr.Garrelesは留守で若い医者に紹介された。彼の案内で外来,手術室,病院を見学し,彼の病室回診についてまわつた。彼の回診には病棟主任の看護婦および2,3人の若い看護婦がつき,患者の状態を報告してもらい,その場でオーダーもする。包帯交換,膀胱洗滌の必要があればその場で行なつていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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