文献詳細
特集(増刊号の)3 小児の泌尿器疾患
Ⅱ.病因と治療
文献概要
はじめに
夜尿症は小児泌尿器疾患としてはきわめてありふれたものの一つでありながら,思春期を過ぎる頃には治癒するものも多いためか,ややもすると軽視され,また母親は毎日夜尿のあと仕末に苦労しながらもいつかは治ることを期待しそのまま放置したり,民間薬に頼つたりしていることが多く,病院を訪れるものはごく一部で,これらは種々の治療で容易に治癒し難いような難治例が多い。
従来より本症は医学的にもあまり重視されず,その病態は小児科,泌尿器科,精神科などと関連しているにもかかわらず,各科が独自の立場で研究している状況で,現状のままでは夜尿症の全貌を正確に把握することはきわめて困難のように思われる。
夜尿症は小児泌尿器疾患としてはきわめてありふれたものの一つでありながら,思春期を過ぎる頃には治癒するものも多いためか,ややもすると軽視され,また母親は毎日夜尿のあと仕末に苦労しながらもいつかは治ることを期待しそのまま放置したり,民間薬に頼つたりしていることが多く,病院を訪れるものはごく一部で,これらは種々の治療で容易に治癒し難いような難治例が多い。
従来より本症は医学的にもあまり重視されず,その病態は小児科,泌尿器科,精神科などと関連しているにもかかわらず,各科が独自の立場で研究している状況で,現状のままでは夜尿症の全貌を正確に把握することはきわめて困難のように思われる。
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