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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科24巻13号

1970年12月発行

特集(増刊号の)3 小児の泌尿器疾患

Ⅴ.形成手術

尿道下裂—形成手術の手技と適応

著者: 生駒文彦1 高羽津1

所属機関: 1大阪大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.175 - P.186

文献概要

 尿道下裂はしばしばみられるもので,手術療法を必要とする尿道の奇形である。外尿道口が亀頭先端になくて,陰茎腹面,陰嚢あるいは会陰近くに開口し,性行為および立ち小便が不可能であり,患児のみならず家族の精神的苦悩のもとともなる。高度の尿道下裂の場合には,出産時に性別の判定を誤ることもまれではない。
 一般に男子にみられる疾患であり,女子にも起こり得るが極めてまれである。女子の場合には外尿道口は高位の腟壁に開口する。発生学的には男子のものとは別個のものである(Eckstein 1968)。ここでは男子尿道下裂について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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