文献詳細
特集(増刊号の)3 小児の泌尿器疾患
Ⅴ.形成手術
文献概要
はじめに
幼小児では尿管膀胱接合部の構造,機能上の未熟性のために,膀胱尿管逆流(以下VURと略)が発生しやすく,小児泌尿器科の分野では軽視できない問題の1つである。近時頓にこれに関する注目が集まり,1970年7月東京で開催された第15回国際泌尿器科学会でもメインテーマにとりあげられたことは周知のとおりである。
しかしながら膀胱尿管逆流の病因機序はもちろんのこと,実地診療面における取り扱い方でも諸家の見解はまちまちで,治療方針を決める基準が統一されておらず,また手術が必要と思われても術式の選択に迷うことが少なくない。
幼小児では尿管膀胱接合部の構造,機能上の未熟性のために,膀胱尿管逆流(以下VURと略)が発生しやすく,小児泌尿器科の分野では軽視できない問題の1つである。近時頓にこれに関する注目が集まり,1970年7月東京で開催された第15回国際泌尿器科学会でもメインテーマにとりあげられたことは周知のとおりである。
しかしながら膀胱尿管逆流の病因機序はもちろんのこと,実地診療面における取り扱い方でも諸家の見解はまちまちで,治療方針を決める基準が統一されておらず,また手術が必要と思われても術式の選択に迷うことが少なくない。
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