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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科24巻2号

1970年02月発行

シンポジウム 血尿・2

遠沈性血尿

著者: 小池六郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.181 - P.181

文献概要

 東京医科歯科大学泌尿器科で昭和42年に経験した外来患者2,657例のうち,肉眼的血尿113例,遠沈性血尿91例,顕微鏡的血尿413例であつた。これらを中心に,臨床実験的に血尿,とくに臨床上問題になる遠沈性血尿,顕微鏡的血尿の定量的基準,成績を左右する検査操作についてわれわれのデータを述べる。
 遠沈管に清澄の尿を10ccとり,これに既知の赤血球を混じて観察したところ,1ccあたり500,000では血尿であることは全く判別できず,1ccあたり1,000,000でも辛うじて判別できる程度であり,1ccあたり2,000,000ではじめて血尿と判別できた。よつて肉眼的血尿を1ccあたりの赤血球数が2,000,000以上と判定すると,それ以下が遠沈性血尿となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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