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シンポジウム 血尿・2
文献概要
東京医科歯科大学泌尿器科で昭和42年に経験した外来患者2,657例のうち,肉眼的血尿113例,遠沈性血尿91例,顕微鏡的血尿413例であつた。これらを中心に,臨床実験的に血尿,とくに臨床上問題になる遠沈性血尿,顕微鏡的血尿の定量的基準,成績を左右する検査操作についてわれわれのデータを述べる。
遠沈管に清澄の尿を10ccとり,これに既知の赤血球を混じて観察したところ,1ccあたり500,000では血尿であることは全く判別できず,1ccあたり1,000,000でも辛うじて判別できる程度であり,1ccあたり2,000,000ではじめて血尿と判別できた。よつて肉眼的血尿を1ccあたりの赤血球数が2,000,000以上と判定すると,それ以下が遠沈性血尿となる。
遠沈管に清澄の尿を10ccとり,これに既知の赤血球を混じて観察したところ,1ccあたり500,000では血尿であることは全く判別できず,1ccあたり1,000,000でも辛うじて判別できる程度であり,1ccあたり2,000,000ではじめて血尿と判別できた。よつて肉眼的血尿を1ccあたりの赤血球数が2,000,000以上と判定すると,それ以下が遠沈性血尿となる。
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