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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科24巻2号

1970年02月発行

小さな工夫・9

血管カニューラ誘導子

著者: 竹内弘幸1 山内昭正1

所属機関: 1東京医科歯科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.195 - P.195

文献概要

 急性および慢性の腎不全に対する人工腎臓による血液透析は,年毎に増加してきている。この血液透析には,患者に動静脈シャントを設置する必要があるが,かなり細い血管内へシャント用のカニューラを挿入しなければならないことがあり,その設置に苦労し時間を尽すことがしばしばある。このような場合に血管の中へカニューラを誘導する器具があれば便利であり,外国文献にも幾種類か報告されている。われわれも独自に考案した装置を数年来使用して重宝しているのでこの欄に紹介することにした。
 装置は先端が直角に曲つていて口嘴状に尖つた既存の鑷子に工夫を加えたもので第1,2図に示した。鑷子の柄は中程で交叉し,力を加えない時はその先は閉じており,力を加えると開くようになつている。また,その先端は鋭利で血管壁を突き破れるようになつており,内面は円錐状に溝が切つてある。この部分が工夫された要所である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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