文献詳細
原著
文献概要
はじめに
前立腺肥大症ならびに尿路性器結核はともに泌尿器科臨床においてもつともありふれた疾患の1つでありながら,摘出した前立腺腺腫に結核性病変を合併することは極めて珍らしい。これは両疾患の発生年代が異なることによるためでもあろうが,昨今のごとく,尿路結核そのものの頻度が次第に減少の傾向をとるならば,更に稀なものとなつてゆくであろう。最近,前立腺肥大症の診断で摘出した腺腫において結核性病変を合併した症例に遭遇したので,ここに報告する次第である。
前立腺肥大症ならびに尿路性器結核はともに泌尿器科臨床においてもつともありふれた疾患の1つでありながら,摘出した前立腺腺腫に結核性病変を合併することは極めて珍らしい。これは両疾患の発生年代が異なることによるためでもあろうが,昨今のごとく,尿路結核そのものの頻度が次第に減少の傾向をとるならば,更に稀なものとなつてゆくであろう。最近,前立腺肥大症の診断で摘出した腺腫において結核性病変を合併した症例に遭遇したので,ここに報告する次第である。
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