icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科24巻6号

1970年06月発行

原著

前立腺摘出術後静脈血栓症の1例

著者: 福島修司1 田中一成1 高橋秀次1

所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.543 - P.547

文献概要

はじめに
 静脈血栓は外傷,感染,妊娠,悪性腫瘍,他の静脈疾患などに際してみられることがあり,また手術,ことに開腹手術後にしばしば発生することが知られている。しかしながら,発生時はほとんど気づかれないことが多く,肺塞栓を起して始めて発症が想像されたり,手術の影響が回復して歩行しはじめてから苦痛に気づいたりすることが多く,その診断も実際にはなかなか難しいようである。諸外国においてはその発生頻度はかなり高く,その発生からさらに肺塞栓症を惹起する危険があるとして極めて重大な疾患であるという。ところが本邦においては本症の発生は少なく,その合併症てある肺塞栓症あるいはPostphlebitic syn-dromeも少ない。泌尿器科領域においても本症の報告は極めて少ないので,われわれが経験した症例を報告し,若干の検討を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら