文献詳細
原著
文献概要
はじめに
精索腫瘍は比較的まれな疾患とされていたが,田辺・他(1965)92)によると欧米では約380例,本邦では約55例の報告がある。その大部分は原発性精索腫瘍であり,転移性精索腫瘍については高井・他(1969)61)によれば,内外文献上20例前後でその症例数はきわめて少ない。
副睾丸結核の疑いでわれわれが剔除術を施行した症例が,転移性精索腫瘍であることが後日判明した。再入院ののち精査の結果,その原発巣は胃癌と思考される症例を経験したのでここに報告する。
精索腫瘍は比較的まれな疾患とされていたが,田辺・他(1965)92)によると欧米では約380例,本邦では約55例の報告がある。その大部分は原発性精索腫瘍であり,転移性精索腫瘍については高井・他(1969)61)によれば,内外文献上20例前後でその症例数はきわめて少ない。
副睾丸結核の疑いでわれわれが剔除術を施行した症例が,転移性精索腫瘍であることが後日判明した。再入院ののち精査の結果,その原発巣は胃癌と思考される症例を経験したのでここに報告する。
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