文献詳細
原著
バスケットカテーテルによる抽石術後尿管狭窄をきたした1例
著者: 中神義三1 高橋厚1 菅間正気1
所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.833 - P.837
文献概要
尿管結石症に対する治療法は観血的療法と非観血的療法および内科的療法の三者が大別されるが,結石の大きさおよび存在位置により適応を選んでそれぞれ治療されているのが現状である。非観血的療法の1つとして最近一般に普及してきたバスケットカテーテールによる抽出術があるが,これは安易に,また暴力的に行なわれると合併症として尿管損傷などが起こることは衆知のことと思う。ここにわれわれはバスケットカテーテルによる抽石術後,尿管損傷をきたし,その後,炎症性狭窄を起こしたものと考えられる1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
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