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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻1号

1971年01月発行

原著

先天性仙椎欠損症と泌尿器合併症

著者: 公平昭男1 宮崎一興1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.63 - P.68

文献概要

緒言
 仙椎の全欠損,正確には仙尾椎の全欠損またはその部分的欠損は,比較的稀有な先天性奇型であり,1852年Hohl4)による死産児の症例が文献上の第1例である。欧米ではHohlの報告後1950年までにFreedman3)により自己の1例を加えた45例が集められている。一方,わが国では,1929年金井・小室5)による1例が報告され,その後1959年小川7)による報告などを散見するにすぎない。しかし,しばしば重篤な泌尿器科的問題を合併しているにもかかわらず,泌尿器科的考察を加えた報告は少ない。わずかに1968年Warren10)が,自己の8例を泌尿器科医の立場で報告している。最近,われわれは先天性仙椎欠損症の3例を経験したので,症例の報告と併せて,本症の泌尿器合併症について,若干の文献的考察を加える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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