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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻1号

1971年01月発行

文献概要

新薬治験

Mebron錠(非ステロイド性消炎鎮痛剤)の慢性感染症に対する効果の検討

著者: 筧龍二1 石渡大介1 三谷玄悟1 竹内弘幸1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.81 - P.82

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緒言
 細菌感染症は,生体への細菌の侵入増殖と生体の反応性炎症によつて成立する。したがつて,その治療には抗菌剤の投与と抗炎症剤の投与が原因療法となる。
 近年,いわゆる狭義の非ステロイド抗炎症剤の開発が盛んであるが,十分な効果と高い安全性をもつた薬剤は少ない。第一製薬が自社開発したMepirizoleは,動物実験においてこれらの点に満足すべき成績を得ており,臨床応用によつてその確実性を確認することが望まれている。しかし,本剤は炎症の初期の主症状である血管透過性の抑制効果に期待するところが多く,慢性炎症に対する効果については検討に欠けている。
 われわれは,下部尿路および性器系の慢性感染症に本剤を応用し,抗菌剤との併用ならびに消炎酵素剤との比較において本剤の効果を検討したので,その成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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