文献詳細
原著
Priapismに対するCorpus-saphenous shuntの経験について
著者: 遠藤博志1 北村温1 百瀬剛一1 奈良林定2
所属機関: 1千葉大学医学部泌尿器科学教室 2深谷日赤病院皮膚泌尿器科
ページ範囲:P.815 - P.820
文献概要
Priapismは最近ではさほどまれな疾患とはいえなくなつたが,現在なおその成因については不明な点も多く,確実な治療法もない。特にわれわれは治療後の勃起不能を防ぐことを重視しているが,従来の方法ではいずれも十分な成績を収め難い。
1964年Grayhackらが各種の治療法に無効なPriapismにvenous Bypassを造設し術後勃起を認めたことから,その後欧米ではいくつかの追試がなされ,かなり有効な成績が報告されている。
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