icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻11号

1971年11月発行

文献概要

綜説

尿浸潤と尿道瘻

著者: 梅津隆子1

所属機関: 1東京女子医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.869 - P.880

文献購入ページに移動
A.尿浸潤
 尿浸潤(Urinary extravasation, Periurethral ph-legmon)は尿路損傷部から(外傷,炎症,腫瘍など)尿が尿路周囲組織に溢流し,これに細菌感染が加わり,急激に高度の蜂窩織炎を惹起し,広範な壊死脱落とともに,重篤な全身症状(敗血症,中毒症)を伴ない,かつては100%死の転帰をとつたものである。
 化学療法剤,抗生物質の出現,加えて輸液,手術法の進歩に伴なつて発生率,死亡率は著減したが,なお治療の時期を失し,あるいは適切な全身的ならびに外科的処置が講ぜられぬ時はなお死を免れ得ず,また,難治性の尿瘻を遺す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら