icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻11号

1971年11月発行

原著

前立腺肥大症のGestonorone Caproateによる治療

著者: 桜井叢人1 狩野健一1

所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.903 - P.910

文献概要

緒言
 一般に前立腺肥大症に対しては手術療法が比較的安全に行なわれている。しかし,患者が老齢であることから,心血管系あるいは呼吸器系の合併症を有し,根治手術が行なえないことがしばしばある。このような症例には古くからいろいろな治療が試みられてきた。その代表的な治療法の一つが性ホルモン療法であり,男性ホルモン,女性ホルモン療法あるいはその併用療法など行なわれてきた。しかし,予期された効果が認められず,また副作用が多く,今日では一般にかえりみられなくなつている。
 1965年にGeller, Bora, Roberts, Newman, Linand Silva1)がはじめて前立腺肥大症の治療に黄体ホルモン剤を用いて,きわめて有望な成績を報告した。その後,一部2)に否定的な報告もあるが,Vahlensieck und Godde (1968)3), Scott and Wade(1969)4)およびNagel and Bargenda (1970)5)などはその有効性を支持する報告を発表している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら