文献詳細
原著
文献概要
緒言
尿道カルンケル(urethral caruncle)は現在一つの臨床的疾患(clinical entity)として取扱われている。しかし,病理組織学的には必ずしも単一の所見を呈してはおらず,これを病理学的な疾患(pathological entity)としてよいかどうかについてはなお異論がある(Herbut, 19521)など,後述を参照)。
著者は東京医科歯科大学泌尿器科学教室において最近10年間に診療した203例のうち,病理組織学的検索を行なつた59例の成績をもとに,とくに上述の問題点に関連してその組織像と再発との関係に重点をおいて若干の考察を行なつた。
尿道カルンケル(urethral caruncle)は現在一つの臨床的疾患(clinical entity)として取扱われている。しかし,病理組織学的には必ずしも単一の所見を呈してはおらず,これを病理学的な疾患(pathological entity)としてよいかどうかについてはなお異論がある(Herbut, 19521)など,後述を参照)。
著者は東京医科歯科大学泌尿器科学教室において最近10年間に診療した203例のうち,病理組織学的検索を行なつた59例の成績をもとに,とくに上述の問題点に関連してその組織像と再発との関係に重点をおいて若干の考察を行なつた。
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