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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻12号

1971年12月発行

文献概要

原著 文部省科学研究費による総合研究 腎移植の臨床に関する研究

腎移植の術前管理および移植例の血漿レニン活性

著者: 前川正信1 甲野三郎1

所属機関: 1大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.996 - P.998

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 腎移植成功の前提として,まず腎不全患者の移植前の管理を良好なものとし,移植時にはベストのコンディションにもつていく必要がある。末期腎不全では多様な合併症が存在するが,なかでも高血圧に起因する様々な不愉快な症状に遭遇することが多く,またこのために患者を失う場合もある。したがつて,高血圧に対してなんらかの処置を講ずることは腎移植待機患者の管理成績をより一層向上せしめうるものと考える。末期腎不全の高血圧は降圧剤の使用により,あるいはdry wei-ghtの状態を維持することにより治癒する例,これらの治療に若干の反応を示す例,およびまつたく影響されない症例があるが,私は今回の班研究において,これらの症例のレニン活性を測定し,若干の成績をえたのでここに報告するとともに,移植患者(阪大症例)のレニン活性を測定したのでこの点についても簡単にふれてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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