文献詳細
原著
文献概要
緒言
精嚢腺は骨盤腔底部の深い部位にあつて,しかも小さな臓器であるので,精嚢腺に手術的操作を加えるには,どうしても狭い手術野の下で行なうこととなり,その上直接それ自身を発見するのにしばしば困難を感ずる。したがつて精嚢腺の手術に際しては広い手術野を得るとともに精嚢腺に最短距離で到達でき,しかも周囲との区別のできにくい精嚢腺を容易に発見できるような操作がぜひとも必要となつてくる。
一般に広い手術野を得るには,腹壁に皮膚切開を加える下腹部正中線部,鼠径部,旁腹直筋部あるいは鼠径・旁腹直筋部などの切開法が適しており,また短距離でこの小臓器に到達するには会陰部,坐骨部あるいは仙骨部などの切開法が適している。さらに,精嚢腺を発見するには精管にそつていくのが最も簡単であるとされている。
精嚢腺は骨盤腔底部の深い部位にあつて,しかも小さな臓器であるので,精嚢腺に手術的操作を加えるには,どうしても狭い手術野の下で行なうこととなり,その上直接それ自身を発見するのにしばしば困難を感ずる。したがつて精嚢腺の手術に際しては広い手術野を得るとともに精嚢腺に最短距離で到達でき,しかも周囲との区別のできにくい精嚢腺を容易に発見できるような操作がぜひとも必要となつてくる。
一般に広い手術野を得るには,腹壁に皮膚切開を加える下腹部正中線部,鼠径部,旁腹直筋部あるいは鼠径・旁腹直筋部などの切開法が適しており,また短距離でこの小臓器に到達するには会陰部,坐骨部あるいは仙骨部などの切開法が適している。さらに,精嚢腺を発見するには精管にそつていくのが最も簡単であるとされている。
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