icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻12号

1971年12月発行

原著

恥骨上精嚢腺剔除術の1変法

著者: 井上彦八郎1 三瀬徹1 佐藤義基1 坂口洋1

所属機関: 1大阪府立病院泌尿器科

ページ範囲:P.1001 - P.1005

文献概要

緒言
 精嚢腺は骨盤腔底部の深い部位にあつて,しかも小さな臓器であるので,精嚢腺に手術的操作を加えるには,どうしても狭い手術野の下で行なうこととなり,その上直接それ自身を発見するのにしばしば困難を感ずる。したがつて精嚢腺の手術に際しては広い手術野を得るとともに精嚢腺に最短距離で到達でき,しかも周囲との区別のできにくい精嚢腺を容易に発見できるような操作がぜひとも必要となつてくる。
 一般に広い手術野を得るには,腹壁に皮膚切開を加える下腹部正中線部,鼠径部,旁腹直筋部あるいは鼠径・旁腹直筋部などの切開法が適しており,また短距離でこの小臓器に到達するには会陰部,坐骨部あるいは仙骨部などの切開法が適している。さらに,精嚢腺を発見するには精管にそつていくのが最も簡単であるとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら