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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻13号

1971年12月発行

文献概要

特集(増刊号の)4 泌尿器と関連領域の症候レントゲン診断 Ⅰ.尿路疾患のレ線検査法

上部尿路のレ線検査法

著者: 黒田恭一1

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.9 - P.19

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Ⅰ.検査前準備
a.被検者に対する処置
 上部尿路のレ線検査法に共通的な事項として,胃腸内のガスや糞塊は,レ線フイルム読影上の大きな障害因子となるので,撮影前に消化管をできるだけ空虚にすること,ならびに腸管内のガスを除去することが重要である。同様の理由により,消化管レ線検査後1週以内の上部尿路レ線検査は不適当である。
 検査前の処置としては,2日間は消化のよい食事をとらせるとともに,吸着剤(Gascon, Festal,Adsorbin,獣炭末など)を投与すること,前日夕方までに下剤(ヒマシ油など)を投与すること,当日朝は絶食とし,直前に高圧浣腸を施行することが望ましい。少なくとも撮影前一食の絶食と高圧浣腸は必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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