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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻13号

1971年12月発行

特集(増刊号の)4 泌尿器と関連領域の症候レントゲン診断

Ⅱ.腹痛と尿路通過障害性疾患のレ線像

尿路通過障害疾患のレ線像—腎・尿管結核,尿管腫瘍,尿管狭窄・腎外傷

著者: 友吉唯夫1

所属機関: 1京都大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.85 - P.103

文献概要

Ⅰ.腎・尿管結核
 腎結核は肺や骨関節の結核に続発し,本質的には両側性である。しかしその経過として,イ)両側とも進展,ロ)両側とも自然治癒,ハ)一側は治癒し他側が進展の3つの場合があり,臨床上は片側性腎結核のほうが多い。最近のわが国の尿路結核の傾向として,1)好発年令層が若年から壮年に移行し,2)尿中結核菌検出率は低く,3)典型的な膀胱結核を示すものが少ない。
 腎・尿管結核のさいの疼痛は,多くは側腹部の鈍痛である。尿管狭窄のために尿停滞が急に起こると激しい痛みを伴うこともある。また混合感染のときにも腎被膜の伸展のため腰痛が著明となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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