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特集(増刊号の)4 泌尿器と関連領域の症候レントゲン診断 Ⅲ.上部尿路炎症性疾患のレ線像
急性上部尿路感染症におけるレ線検査
著者: 小川秋実1
所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.133 - P.141
文献購入ページに移動急性腎盂腎炎は突然に始まる高熱,腎部圧痛,膿尿により臨床的に診断することは困難ではない。しかし多くの場合,尿路の異常,特に尿路閉塞性疾患が急性腎盂腎炎の原因として存在するものであるから,原因の追求手段としてのレ線検査は重要であり,また急性腎盂腎炎と次項に述べる腎化膿性疾患とは臨床像が類似し,鑑別診断上もレ線検査を欠くことができない。
急性症状を呈している時期では,最小限不可欠のレ線検査が症状経過に応じて順次行われるものである。
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