文献詳細
Urological Letter
文献概要
急性腹症のときには,剥離性大動脈病,潰瘍穿孔,膵臓炎,冠状動脈閉塞などのほかに腹部大動脈の大きな枝の血栓もまた考慮しなければならない。次に述べる症例は興味深い好適例である。
67歳の老人が6時間も続いた心窩部の激痛を訴えて来院した。既往歴としては15年来の高血圧以外特にとり立てるほどのものはなかつた。その高血圧も薬剤でかなり良く調節されていた。この患者は初めは急性心筋硬塞として治療された。この激痛は36時間後には消失した。今までにEnzymesは決して高くなつていなかつたし,ECGにも特別な変化は見られなかつた。今後更に起こる可能性のある心筋障害を防ぐために抗凝血剤を投与した。
67歳の老人が6時間も続いた心窩部の激痛を訴えて来院した。既往歴としては15年来の高血圧以外特にとり立てるほどのものはなかつた。その高血圧も薬剤でかなり良く調節されていた。この患者は初めは急性心筋硬塞として治療された。この激痛は36時間後には消失した。今までにEnzymesは決して高くなつていなかつたし,ECGにも特別な変化は見られなかつた。今後更に起こる可能性のある心筋障害を防ぐために抗凝血剤を投与した。
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