文献詳細
原著
文献概要
緒言
腎臓の発育不全症は泌尿器科診断学の発達した今日では,もはや稀な奇形ではない。本邦においては1889年山極1)の報告を最初とし,報告例は増加しつつある。しかし,本症の分類,診断などについて,なお不明の点も少なくない。最近,われわれは手術的,病理組織学的に確められた,腎無形成の2例を経験したので報告し,あわせて若干の考案を加える。
腎臓の発育不全症は泌尿器科診断学の発達した今日では,もはや稀な奇形ではない。本邦においては1889年山極1)の報告を最初とし,報告例は増加しつつある。しかし,本症の分類,診断などについて,なお不明の点も少なくない。最近,われわれは手術的,病理組織学的に確められた,腎無形成の2例を経験したので報告し,あわせて若干の考案を加える。
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