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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻2号

1971年02月発行

原著

腎盂白板症(腎盂真珠腫)の1例

著者: 堀米哲1 本間昭雄2 藤田征隆2

所属機関: 1山形県立中央病院泌尿器科 2札幌医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.141 - P.146

文献概要

緒言
 腎盂腎杯の正常移行上皮が角化せる扁平上皮に変化する現象を腎盂白板症と呼んでいるが,これが進行し角化層のケラチンよりなるうすい膜様物が重層し,たまねぎ状に腎盂内に腫瘤をなすに至つたものを腎盂真珠腫と呼んでいる。この疾患は比較的稀であり,また特異な腎盂レ線像や,角化膜様物質の尿中排泄などの特異な症状を呈するにもかかわらず,合併症としての慢性炎症症状,結石の症状などが表面にでるために術前診断が困難な疾患として知られている。最近当料においても腎盂白板症の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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