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原著
尿道狭窄の研究—尿道狭窄に対する内尿道切開術の経験
著者: 平野昭彦1 井上武夫1 広川信1 鈴木彦人1
所属機関: 1横浜市立市民病院泌尿器科
ページ範囲:P.151 - P.155
文献購入ページに移動内尿道切開術は,1854年Maisonneuveによつて始めて行なわれた。ついで1872年Otisが"dila-ting urethrotome"を発表したが,その後出血,感染などの合併症に対する批判から行なわれなかつた。1948年Davis and LeeはMaisonneuve ure-throtomeを用いて良結果を得,また最近では1967年Wolfがsuper otis urethrotomeを用いてやはり好成績をあげてから再び注目されている。本邦においては未だみるべき報告はないが,著者らは最近2年間に男子尿道狭窄の11例に内尿道切開術を行なつていささかの臨床知見を得たので発表して御批判を仰ぎたい。これに若干の文献的考察を加えた。
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