文献詳細
原著
東大分院泌尿器科外来における昭和35年より昭和44年までの尿路結石症の統計的観察
著者: 河村毅1 和久正良1 北川龍一1 岩動孝一郎1 松本泰1 徳江章彦1 高崎悦司2
所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院泌尿器科 2都立駒込病院泌尿器科
ページ範囲:P.157 - P.162
文献概要
尿路結石症は比較的頻度が高いため泌尿器科領域における重要な疾患の一つにあげられている。わが国でも近年稲田の2回にわたる全国統計をはじめ,数多くの臨床的観察が報告され,発生頻度や結石の部位的分布など統計的推移が検討されている。
今回われわれは,東大分院泌尿器科外来における昭和35年〜44年の10年間の尿路結石症患者について統計的観察をおこなつたので,その成績を報告し,おもに稲田の昭和40年の第2回全国統計との比較検討を試みた。なお,尿路結石症患者はレントゲンで確実な診断を得た新来患者のみを対象とし,前立腺結石を含めた。
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