文献詳細
綜説
文献概要
尿道疾患の機械的診断法には二つの意味がある。すなわち(1)狭義にはなにか器械を使用して診断を下す方法と,(2)広義には器械ばかりでなく,視診および触診を併用した用手法が含まれる方法である。したがつて尿道疾患のうちこの機械的診断法が適用されるのは非常に限定されるようである。すなわち尿道炎,尿道狭窄,腫瘍などが主で,結石,異物などはレントゲン的診断法が最適である。この機械的診断法は非常にPrimitiveな方法,換言するならば実地医家的な方法といえる。またそれだけに使用の頻度も高くなるかと思う。尿道疾患別に述べることにする。
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