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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻4号

1971年04月発行

手術手技

尿管の膀胱外開口の手術適応およびその治療

著者: 宮崎一興1 公平昭男1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.289 - P.295

文献概要

はじめに
 尿管下端である尿管口が正常な位置に開口していないものを一般に尿管開口異常と呼ぶが,それにも膀胱内で異常な位置に開口しているものと,膀胱以外の部に開口しているものがあり,後者を尿管の膀胱外開口という。尿管の異常開口例の80%はHinman7)によると,一側または両側の完全重複腎盂・完全重複尿管の一尿管が異常開口しているものであり,非重複尿管が先天性に異常開口している例は比較的少ないとされている。このように尿管の数と,異常開口との関係には様々の組合わせが考えられ,第1図のごとく,比較的頻度の高いものはおよそ7型に分類することができ,中でもⅢ型のものが最も高頻度であるという19)。重複尿管を伴わないⅠ,Ⅱ,Ⅶ型と,重複尿管を伴うⅢ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ型とは発生学的に原因を異にするといわれるので,発生論について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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