文献詳細
原著
文献概要
はじめに
Iversen,Brun7)らが1951年に吸引法による経皮的腎生検法を発表したのち,肝生検に使用されていたSilvermann針がこれに応用され,更にMue-hrcke9),Kark17)らにより静脈性腎盂撮影像をもととして腎下極を作図上求める方法が確立されてから経皮的腎生検法は広く普及するようになつた。
とはいえMuehrckeらの経皮的腎生検法でも常に組織診断に十分な量の腎組織を確実かつ安全に採取しうるわけでなく欧米で50〜98%7,9,18,22),本邦でも40〜97%11,19,24)にも変動する成功率が報告されている。
また,副作用10,22)については強度の血尿,腎周囲血腫,腎茎部損傷,腎梗塞などによる腎摘除例,気胸,血胸,腎動静脈瘻,尿管損傷1),肝・脾・胆嚢・大腸などの損傷例,更には少数ではあるが死亡例12,22)すら報告されている。
Iversen,Brun7)らが1951年に吸引法による経皮的腎生検法を発表したのち,肝生検に使用されていたSilvermann針がこれに応用され,更にMue-hrcke9),Kark17)らにより静脈性腎盂撮影像をもととして腎下極を作図上求める方法が確立されてから経皮的腎生検法は広く普及するようになつた。
とはいえMuehrckeらの経皮的腎生検法でも常に組織診断に十分な量の腎組織を確実かつ安全に採取しうるわけでなく欧米で50〜98%7,9,18,22),本邦でも40〜97%11,19,24)にも変動する成功率が報告されている。
また,副作用10,22)については強度の血尿,腎周囲血腫,腎茎部損傷,腎梗塞などによる腎摘除例,気胸,血胸,腎動静脈瘻,尿管損傷1),肝・脾・胆嚢・大腸などの損傷例,更には少数ではあるが死亡例12,22)すら報告されている。
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