文献詳細
原著
文献概要
緒言
下大静脈後尿管は胎生期における下大静脈の発生異常による尿管の走行異常である。本症の臨床第1例は,欧米ではKimbrough1)が1935年に,本邦では1942年山本2)がそれぞれ報告しており,以後泌尿器科学の進歩,特にレ線検査法の進歩と共に,臨床例の報告は漸増の傾向にあり,欧米ではすでに150例以上の報告がある。一方,本邦では石部ら3)は,1968年末までに75例を蒐集し報告している。
著者も最近本症の1例を経験したので報告する。
下大静脈後尿管は胎生期における下大静脈の発生異常による尿管の走行異常である。本症の臨床第1例は,欧米ではKimbrough1)が1935年に,本邦では1942年山本2)がそれぞれ報告しており,以後泌尿器科学の進歩,特にレ線検査法の進歩と共に,臨床例の報告は漸増の傾向にあり,欧米ではすでに150例以上の報告がある。一方,本邦では石部ら3)は,1968年末までに75例を蒐集し報告している。
著者も最近本症の1例を経験したので報告する。
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