文献詳細
図譜・348
文献概要
筆者らは,今までほとんどなぞとされていた生体内における前立腺肥大症の,腺腫そのものの大きさ,形,あるいは前立腺内外の様子を経直腸式前立腺穿刺撮影法(杉浦・長谷川式前立腺撮影法,S・H法)によりX線学的に描出させることに成功し,すでに第1報1〜4)として報告,日本泌尿器科学会,およびアメリカレントゲン学会において認められた。その後も引き続き本法の臨床的意義について鋭意研究中であるが,今回は第2報として,正常の前立腺と前立腺炎のX線像を供覧する。
正常の前立腺像は本法によると,解剖学的に本来の前立腺(前立腺外腺)を思わせる腺房様構造を写し出し、前立腺肥大症のX線像にみられる前立腺被膜,あるいは外科的被膜は描出されない(第1図参照)。
正常の前立腺像は本法によると,解剖学的に本来の前立腺(前立腺外腺)を思わせる腺房様構造を写し出し、前立腺肥大症のX線像にみられる前立腺被膜,あるいは外科的被膜は描出されない(第1図参照)。
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