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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻6号

1971年06月発行

綜説

尿道憩室と尿道結石

著者: 石川昌義1

所属機関: 1奈良医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.441 - P.450

文献概要

A.尿道憩室
 尿道憩室は従来比較的稀な疾患の一つであつたが,近来本疾患に対する理解と意識の向上と,診断技術の進歩と相まつて,内外共に報告症例が増加しつつある。
 Wharton and Telindeは1894年から1954年に至る間にJohns Hopkins Hospitalにおいて診断された66例の女性症例を報告し,その中で"When-ever the condition is called to the attention ofthe profession by an article in the literature, mcrecases are diagnosed."と言つており,その後Devisand Telindeは1955年から1956年に至るわずか1年間で50例の症例を診断している。本邦でも伊藤の集計によると女性症例は1933年から1949年までの報告はわずかに8例であつたが1951年から1958年の間に24例の報告があり,その後男女症例とも増加しつつある。著者は以上のような状況とWhartonらの言の持つ意味においていささか本症について記述し,あわせて互いに深い因果関係にあり臨床症状も類似する尿道結石にも言及する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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