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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻7号

1971年07月発行

文献抄録

18Fluorineによる骨スキャンニング/副腎腫の胸部転移像の自然消失

ページ範囲:P.536 - P.536

文献概要

 放射性同位元素による癌の骨転移スキャンニングは数年前より行なわれているが,肺癌の骨転移に対して18Fluoriueを用いてX線で不明の転移巣をスキャンニング可能であることがGalasko (1969)により報告された。著者らはこれにヒントを得て前立腺癌の骨転移巣の検索を行ないX線撮影と18Fluorineのスキャンニングとの成績を比較検討し,かつスキャン後に死亡し剖検し得たる例についても剖倹所見と比較して述べている。検査した前立腺癌症例は30例で,いずれもX線的に骨検査と18Fluorineによる全身スキャンニングを施行した。18Fluorineの2mi—crocuriesを静注1時間後にγカメラにてフォトをとる。撮影は912インチ径にして17ヵ所行ない前肢,下腿以下を除いてすべての骨をカメラに収める。
 以上の検査結果についてみると30例中レ線学的に明確に骨転移を認めたのは11例で,残りの19例はレ線的には転移は認められなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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