文献詳細
Urological Letter・120
文献概要
50歳の白人の女を,後腹膜腔に嚢腫状物があるというわけで診せられた。まるで6ヵ月の妊娠のようにみえた。しかし,経腟的穿刺で尿様の液が含まれていることがわかつた。IVPでは右腎に軽度の水腎症がみられた。
既往歴には10年前にEndometeriosisのために子宮の広汎全摘を受けたことがある。筆者が診たときよりも1ヵ月早く骨盤腟内に生じた鶏卵大の腫瘤の摘出のために開腹術が行なわれている。子宮摘出術のあと毎年の検査で,今までに1度もこの腫瘤は触知されなかつたという。その腫瘤は病理学的にはcystic endometriomaであり,術後腹部痙攣がかなり起こつたが,術後経過はおどろくべきほど良好であつたという。
既往歴には10年前にEndometeriosisのために子宮の広汎全摘を受けたことがある。筆者が診たときよりも1ヵ月早く骨盤腟内に生じた鶏卵大の腫瘤の摘出のために開腹術が行なわれている。子宮摘出術のあと毎年の検査で,今までに1度もこの腫瘤は触知されなかつたという。その腫瘤は病理学的にはcystic endometriomaであり,術後腹部痙攣がかなり起こつたが,術後経過はおどろくべきほど良好であつたという。
掲載誌情報