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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科25巻9号

1971年09月発行

綜説

非特異性尿道炎

著者: 永田正夫1 山本忠治郎1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.705 - P.712

文献概要

緒言
 1954年国際性病予防協会はモナコ市に開催されたシンポジウムにおいて,淋疾以外のすべての型の尿道炎に対し,非淋菌性尿道炎(NGU)と呼ぶよう勧告し,以来諸外国および本邦でもこの名称が慣用されるようになつた。私どもがここに述べようとする非特異性尿道炎もこれにしたがつて記載することとした。
 NGUは1928年Flemingの発見によるペニシリンをはじめとする各種抗生物質や化学療法剤の提供されるにおよび,にわかに世人の注目を浴びるようになつた。しかし,NGUは発症要因とその病態生理的経過の複雑性の故に,いまだ未解決の多くの問題をのこしている。NGUに関しては従来からわれわれも関心を持ち,経験例を中心とした観察成績についてはすでに報告を行なつてきたが,今回は自験例を基として,若干の考察を試みてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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