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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻1号

1972年01月発行

文献概要

文献抄録

腎髄質石灰化像

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所属機関:

ページ範囲:P.21 - P.21

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 1936年Randallは腎乳頭部の石灰化が結石となるとの仮説をたてたが,その後McDonald,Vermootenらはこの現象は腎結石と無関係にほとんどの腎に発見されることを報告している。著者らはこの点について光顕的・電顕的に検討を加えて報告している。被検腎は無作意的に撰択した剖検100例の腎について行なつたもので,男性55例,女性45例で,年齢は18歳から91歳までのものである。
 結果についてみると乳頭部にRandalls plaquesを認めたもの23例,腎杯に結石をみたもの7例,この両者が同時にみられたもの4例であつた。しかし,全症例の腎間質と集合管基底膜にbasophilicの沈着物をみとめ,これを強拡大でみると小球石の集合体であり,さらにアルザニンレッド染色でみるとbasophi-licの沈着物はカルシウムであることを認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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