文献詳細
原著
文献概要
緒言
1887年のWagnerおよびUnverrichtの始めての報告以来,皮膚筋炎は臨床ならびに病理学的によく知られたものとなつてきたが,本症が真に一つの独立した疾患であるか否かについては,特に悪性腫瘍との関係を考えるときいまだ解決されたものとはいえない。しかし,皮膚筋炎に悪性腫瘍が合併しやすいことは従来より指摘されている事実であり,しかも年々増加の傾向がみられるという。
われわれも膀胱癌を合併した1例を経験したので,ここに報告し,あわせて本邦報告例を中心に2,3の問題点について考察を行なつてみる。
1887年のWagnerおよびUnverrichtの始めての報告以来,皮膚筋炎は臨床ならびに病理学的によく知られたものとなつてきたが,本症が真に一つの独立した疾患であるか否かについては,特に悪性腫瘍との関係を考えるときいまだ解決されたものとはいえない。しかし,皮膚筋炎に悪性腫瘍が合併しやすいことは従来より指摘されている事実であり,しかも年々増加の傾向がみられるという。
われわれも膀胱癌を合併した1例を経験したので,ここに報告し,あわせて本邦報告例を中心に2,3の問題点について考察を行なつてみる。
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