文献詳細
綜説
文献概要
はじめに
周知のごとく,泌尿器科の臨床上,陰嚢内容の炎症では睾丸炎は比較的まれなものである。これは睾丸が血管およびリンパ管に富み,転移性感染に対し強い抵抗性を有していることがその理由として挙げられている1)。
睾丸炎は次の様に分類されるのが一般である。すなわち,1)化膿性(単純性)2)ビールス性3)スピロヘーター性4)真菌性5)原虫性6)結核性7)外傷性8)化学性9)特発性 などである。今回は,これらのうち特に(1)の化膿性のもの,すなわちnonspecific orchitisと,(2)のビールス性,そのうちでも耳下腺炎性睾丸炎について述べてみたいと思う。
周知のごとく,泌尿器科の臨床上,陰嚢内容の炎症では睾丸炎は比較的まれなものである。これは睾丸が血管およびリンパ管に富み,転移性感染に対し強い抵抗性を有していることがその理由として挙げられている1)。
睾丸炎は次の様に分類されるのが一般である。すなわち,1)化膿性(単純性)2)ビールス性3)スピロヘーター性4)真菌性5)原虫性6)結核性7)外傷性8)化学性9)特発性 などである。今回は,これらのうち特に(1)の化膿性のもの,すなわちnonspecific orchitisと,(2)のビールス性,そのうちでも耳下腺炎性睾丸炎について述べてみたいと思う。
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