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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻10号

1972年10月発行

綜説

睾丸の炎症—化膿性睾丸炎,耳下腺炎性睾丸炎を中心に

著者: 大森弘之1 田中啓幹1

所属機関: 1川崎医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.849 - P.852

文献概要

はじめに
 周知のごとく,泌尿器科の臨床上,陰嚢内容の炎症では睾丸炎は比較的まれなものである。これは睾丸が血管およびリンパ管に富み,転移性感染に対し強い抵抗性を有していることがその理由として挙げられている1)
 睾丸炎は次の様に分類されるのが一般である。すなわち,1)化膿性(単純性)2)ビールス性3)スピロヘーター性4)真菌性5)原虫性6)結核性7)外傷性8)化学性9)特発性 などである。今回は,これらのうち特に(1)の化膿性のもの,すなわちnonspecific orchitisと,(2)のビールス性,そのうちでも耳下腺炎性睾丸炎について述べてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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