文献詳細
手術手技
文献概要
はじめに
現在,癌治療法は日進月歩の時代にある。手術療法はなんといつても癌が局所にとどまつている間は,クリアカットな治療法としての魅力がある。放射線療法,化学療法は残念ながらまだ特殊な適応を除いては,手術療法の域には到つていない。癌の手術は根治手術が原則であることは当然であるが,癌の浸潤度によつては,根治手術が必要とは限らないし,また進行癌においては根治手術は不可能であるわけであるが,根治手術によつて治癒させうる時期にあるものは逃さないようにすべきである。
根治手術術式は,各臓器の癌においてそれぞれほぼ確立されたと考えてさしつかえない。殊に,胃癌,子宮癌,乳癌,頭頸部癌,肺癌などでは,術式の確立はもちろん,その正確な遠隔成績も出されているのが現況である。泌尿器科領域の悪性腫瘍についてはどうかと考えてみると,尿路性器癌は全悪性腫瘍中の占める割合が少ないため,各施設における症例数も微々たるもので,残念ながら根治手術術式が確立されたとはいえない。
現在,癌治療法は日進月歩の時代にある。手術療法はなんといつても癌が局所にとどまつている間は,クリアカットな治療法としての魅力がある。放射線療法,化学療法は残念ながらまだ特殊な適応を除いては,手術療法の域には到つていない。癌の手術は根治手術が原則であることは当然であるが,癌の浸潤度によつては,根治手術が必要とは限らないし,また進行癌においては根治手術は不可能であるわけであるが,根治手術によつて治癒させうる時期にあるものは逃さないようにすべきである。
根治手術術式は,各臓器の癌においてそれぞれほぼ確立されたと考えてさしつかえない。殊に,胃癌,子宮癌,乳癌,頭頸部癌,肺癌などでは,術式の確立はもちろん,その正確な遠隔成績も出されているのが現況である。泌尿器科領域の悪性腫瘍についてはどうかと考えてみると,尿路性器癌は全悪性腫瘍中の占める割合が少ないため,各施設における症例数も微々たるもので,残念ながら根治手術術式が確立されたとはいえない。
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