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原著
泌尿器科領域における尿中ステロイド(特に17—KS分画)の研究
著者: 舟生富寿1 寺山百合子1 工藤茂宣1 白岩康夫1 二川原和男1
所属機関: 1弘前大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.863 - P.871
文献購入ページに移動副腎および性腺において生合成され,分泌されたステロイドホルモンはそれぞれの作用を示しながら体内で種々の段階に代謝され,尿中に排泄される。その排泄されたステロイドを化学構造により,17—OHCS(17—Hydroxycorticosteroids),17—KS(17—Ketosteroids),17—KGS (17—Ketogenicsteroids)などに分類しそれぞれ特異的な反応を利用して測定している。しかし,各グループは数種類のステロイドの混合物なので,そのグループとしての排泄量の他に個々の排泄量を知りうるならば,生体でのホルモンのより詳細な動態を把握することが可能になる。種々の状態における総17—OHCSとその分画についてはこれまで当教室においても研究を行ない,総17—OHCSの増加にすべての分画が比例して増加するわけではないことなどを明らかにした1,2)。
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