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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻11号

1972年11月発行

原著

尿閉を主訴とした脊髄腫瘍の3例

著者: 長田尚夫1 井上武夫1 平野昭彦1 田中一成1

所属機関: 1東洋医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.971 - P.976

文献概要

緒言
 脊髄腫瘍は整形外科ないしは神経外科の疾患であるという印象がもたれている。しかし,初発症状ならびに経過は症例によつてかなり異つており,早期に診断をつけることは割合困難のようである。その症状は多岐にわたつているが,神経症状が主であるため,泌尿器科医が接する機会はほとんどない。
 最近,われわれは尿閉という排尿異常が,脊髄腫瘍の診断を決定する手がかりとなつた3例を経験した。その概要を報告すると共に,泌尿器科医が日常しばしば遭遇する尿閉という臨床症状のなかに,見落されてしまう危険性のある疾患群があることを再認識すべきであることを強調したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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