文献詳細
原著
文献概要
はじめに
単睾丸とは,先天的に一側の睾丸が完全に欠如したもので,両側性の場合を無睾丸症と称し,区別されている。本症は比較的まれな疾患とされているが,実際には報告をはるかに上まわるものと推定される。本症には,停留睾丸として試験開腹を行ない,睾丸を発見できずにそのまま創を閉じ報告されないもの,あるいはなんら自覚症状もなく過すものなどがあると考えられる。われわれは偏側陰嚢内容欠如を主訴として来院した25歳と10歳の男子に単睾丸を経験したので報告すると共に,若干の文献的考察を行なつてみたい。
単睾丸とは,先天的に一側の睾丸が完全に欠如したもので,両側性の場合を無睾丸症と称し,区別されている。本症は比較的まれな疾患とされているが,実際には報告をはるかに上まわるものと推定される。本症には,停留睾丸として試験開腹を行ない,睾丸を発見できずにそのまま創を閉じ報告されないもの,あるいはなんら自覚症状もなく過すものなどがあると考えられる。われわれは偏側陰嚢内容欠如を主訴として来院した25歳と10歳の男子に単睾丸を経験したので報告すると共に,若干の文献的考察を行なつてみたい。
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