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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻13号

1972年12月発行

特集(増刊号の)5 尿路・性器疾患の化学療法(感染症と腫瘍)

Ⅰ.尿路感染症の化学療法 腎盂腎炎の臨床

尿路感染症患者の採尿と検尿上の問題点

著者: 仁平寛巳1 石部知行1 碓井亜1 広本宜彦1

所属機関: 1広島大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.38 - P.46

文献概要

はじめに
 尿路感染症の確実な診断は尿培養における細菌学的検査によつて決定されるが,尿沈渣の顕微鏡的検査は簡単に行なえてその結果が即刻に判明することから,尿路感染症の存在を推定するための最初の検査であることは否定できない。また尿所見は感染に対する尿路の反応を示すものとして,臨床経過の観察と治療効果の判定に最も重要な目標と考えられている。このようにスクリーニングから診断および治療経過追求のために必要な検査資料である尿は,不注意な取り扱いによつては思わぬ誤りをきたすことも起こり得る。そこで尿路感染症患者の採尿と尿検査に関して,著者らの検討とともに最近の文献から問題点を取り上げてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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