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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻13号

1972年12月発行

特集(増刊号の)5 尿路・性器疾患の化学療法(感染症と腫瘍)

Ⅰ.尿路感染症の化学療法 尿道炎の臨床

最近の感染性尿道炎

著者: 大熊博雄1 水間圭祐1

所属機関: 1日本大学医学部性病学教室

ページ範囲:P.111 - P.118

文献概要

はしがき
 近年感染症に対する各種抗生物質の開発は目ざましいものがあり,その臨床効果報告例は枚挙にいとまないほど多くの発表がある。泌尿器科領域でも尿道炎に対する各種抗生物質の新しい治験例が数多く報告されているが,それらの抗生物質の普及につれ,これら新しく開発された抗生物質や抗菌性薬剤がたとえ試験管内で有効性の成績がえられても,臨床的に応用して常に必ずしも奏効するとは限らなかつたり,また逆に試験管内では病原菌の感受性が低くて有効とは思えないような薬剤が臨床効果を示すこともあり,また病原体側の耐性化が進展して多剤耐性菌の増加となり,その耐性パターンも複雑化して変つた臨床症状を呈し,臨床家を困惑させる症例が現われてきた。今回は最近の感染性尿道炎の臨床を内外の文献より展望し,宿主—寄生体,微生物—薬剤の関係から述べてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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